お久し振りです。Fe(てつ)です。
3月30日の2025シーズンJ2第7節のFC今治対モンテディオ山形の試合を現地観戦をしたので、簡単に振り返ります。
今回の観戦
23日に発生した林野火災
今回の試合が行われる1週間程から今治市と西条市にまたがる山で大規模な火災が発生しました。
報道によると、23日の夕方に出火した後に燃え広がり、22棟の建物が被害に遭い、焼失面積は今治市で約420ヘクタール、西条市で約19ヘクタールだったようです。
28日の夕方には雨が降ったこともあり、概ね消火されたようで、その日のうちに延焼阻止宣言が出され、31日には鎮圧が宣言されました。
試合当日の30日は延焼自体は抑えられているものの、依然として熱源の監視や散水などが行われていて、市外・県外から応援に来た消防車をたくさん見かけました。
たまたま試合当日、火災現場の近くを通ったのですが、山肌や道端の林が真っ黒になっていて、かなり恐怖を感じました。
完全な鎮火には至っていない中での観戦に、いつもとは異なる心境・いつもとは違う街の景色でした。
試合開始30分前に現地入り

試合開始の30分前の13時30分頃にスタジアムに入りました。
既に昼食を済ませていたことや林野火災もあって若干気分が乗り切っていないこともあったためか、この日はスタジアムグルメを買いませんでした。
一応は何か買おうかなと思い、スタジアムを一周してはみたのですが、購入には至りませんでした。
今になると特に気にせず買って楽しめばよかったかなと思います。
そのため、次回は今回の分も楽しもうと思います。
初めてのバックスタンド

今まではメインスタンドでのみ観戦していましたが、今回は初めてバックスタンドのチケットを買ってみました。
正直、メインとバックでそこまで観戦に差がないと思ってはいるのですが、この日は気温が低かったので、日向になるバックスタンドで良かったかなと思います。
バックスタンドだと試合前のセレモニーや選手の整列などを後ろから見ることになったり、スクリーンを見るには顔を横に向ける必要があったりとメインスタンドと比べると多少の不便はあります。
一方で、ベンチの様子がわかるというメリットもあるなと感じました。
今回の催し物

毎度の楽しみであるセレモニー。
今回は試合前にGlisten DANCE STUDIO(グリッスンダンススタジオ)の小学生〜高校生のメンバーによるダンスパフォーマンスと持井響太選手のJリーグ通算100試合出場記念セレモニーがありました。

また、ハーフタイムにはバリィさんやドンペンなどのキャラクターや、愛媛県住みます芸人のもりすけさんの登場がありました。


バックスタンドだったので、試合前のセレモニーはほとんど見えませんでしたが、ハーフタイムのキャラクターたちはバックスタンドに登場したので結構楽しめました。
試合について
試合結果
今シーズンはこれまでのホーム戦でノーゴール・勝ちなしという状況だったので、何とか勝って欲しい思いではありましたが、結果は2−2の引き分け。
前半の11分と17分という早い時間帯に2失点してしまい、かなり苦しい試合展開になりました。
それでも前半終盤あたりから巻き返し、最終的には引き分けに持ち込むことができ、ホーム戦での初ゴールもあったのでかなり熱い試合でした。
特に、後半アディショナルタイムのラストプレーから生まれた劇的な同点弾を現地で見れて良かったなと思います。
強風の影響
この日は一日を通して強めの風が吹いていました。
この影響で風上になるとロングボールが風で押し戻され、いつも以上に伸びず、両チームともに苦戦していた印象でした。
逆に風下になるサイドではボールが伸びるためロングボールがより機能していたように思います。
前半はFC今治が、後半はモンテディオ山形が風上でした。
風の影響が全てではありませんが、前後半で全く違う試合展開になっていたので、少なからず風上・風下の効果はあったと思います。
両チームのフォーメーション

まず、FC今治は3バックを採用していて、守備時はウイングが最終ラインに入る5バックの形が基本です。
今日の試合では攻撃時3−1−4−2(3−3−2−2?)、守備時5−3−2のフォーメーションで、攻守共にヴィニシウス選手とタンキ選手の2トップで、新井選手のアンカーシステムを採用していました。

次に、モンテディオ山形は4バックで、攻守共に4−2−3−1(守備時は4−4−1−1?)が基本の形でした。
山形はトップ下システムを採用し、トップ下の選手が状況に合わせて両サイドに顔を出すことで攻撃と守備を機能させていました。
FC今治の攻撃・守備
攻撃

FC今治の攻撃は、タンキ選手やヴィニシウス選手へのポストプレーと、両ウイングを活かしたサイド攻撃が主体であったと思います。
ただ、山形のダブルチーム(2対1の形)やトラップ後のボールを抑える守り方によって、今治のポストプレーはほとんど機能していなかったように思います。

一方で、ウイングによるサイドからの攻撃は比較的機能しており、サイドからの突破によるクロスボールなどでゴールを狙えていました。
得点シーンもサイドからの突破から生まれており、今治の強みはウイングかもしれません。
守備

山形の4−2−3−1のフォーメーションに対して、今治は5−3−2で構える形です。
基本的には2トップで山形の2CBを抑え、CBやGKからのパスの供給先に対して他の選手が出ていく形だったように思います。
状況にもよりますが、SBにボールが渡った場合はウイングが出ていって抑えるという感じです。
そして、中央を抑えつつ一人の選手に一人がつく、1対1の守備がベースになっていたように思います。
モンテディオ山形の攻撃・守備
攻撃

モンテディオ山形は、5−3−2で構える今治に対してSBからのボール供給によるサイド攻撃が主体でした。
特に右ウイングの選手を起点にした攻撃が脅威になっていました。
右ウイングの選手はトップ下や右SBの選手と連携した攻撃を繰り出してきました。
そして、右サイドだけではなく、左サイドでもウイングが空けたスペースにトップの選手が斜めに走るなど、意図的にサイド攻略を図っていました。
守備

山形の守備の形は攻撃と同じ4−2−3−1、もしくは4−4−1−1だったと思います。
今治は3−1−4−2で攻めるのに対して、山形はトップ下が今治のアンカーを、今治の2トップは2CBが抑える形を基本に、マンツーマンディフェンスを行っていました。
そして、積極的に1トップと両ウイングが今治の3バックにプレスをかけることで今治に落ち着いたボール回しをさせず、中盤でボールを奪取してからのショートカウンターを狙っていたように思います。
個人的なポイント
ここからは試合を通して個人的に思ったことを述べていきます。
いつも通り、いちファンの戯言です。
【守備】前線からのプレスと守備のスライド

守備で気になったのが前線からのプレスです。
5−3−2で守る以上、前線の両サイドにスペースができるのは仕方ないのですが、相手SBにボールが渡ったとき、最終ラインにいるウイングがプレスをかけにいっており、全く相手に圧がかかっていませんでした。
そのため、相手SBは顔を上げて余裕を持ってプレーできており、今治の守備が後手に回ることが多かった印象です。

今治は2トップが相手CBを抑えているのですが、SBへボールが渡った時は2トップの1人がプレスに行く形や、5−3−1−1のような形にして1トップがどちらかのサイドに限定したところから前から2列目が順にSBとボールの出し所を抑える形にすると効果的にプレスをかけられると思います。
【守備】不確実なマークの受け渡し

外から見ている分には、今治はまず中央を固めてからサイドに出ていくことと、人につくことが守備のベースになっていると思います。
そのため、5バックの割にはサイドにスペースが生まれやすく、人に対しての守備のため、ボールホルダーやオフザボールの動きについていきすぎて結果的にフリーの選手が作られやすい状況になることがあります。

ついていくこと自体は悪くはないのですが、ついていくことで空いてしまうスペースをどう埋めるのか、ついていかない場合はマークをどう渡すのかはチームとして共有する必要があるとあります。
今日の試合では相手のサイドからの攻撃に対して、マークの受け渡しが不十分なために相手選手が不自然にフリーになる瞬間が生まれており、守備の設定がどうなっているのかが気になりました。
【攻撃】ビルドアップ時の中盤の立ち位置
今日の試合では、特に前半は山形のマンツーマンディフェンスにかなり苦しめられていました。
相手の1トップとトップ下で今治の3バックの真ん中とアンカーを抑えれていて2トップも2CBが見ているので、ボールを落ち着いて繋ぐことができず、また、ロングボールもなかなか納まらない展開が続いていました。
そんな中、今治も対応策としてウイングが下りてきたり中盤の選手がサイドに流れてきたりしていました。


ただ、どちらの方法でも低い位置で張ることになるため、ボールを受けてもハマり所になりやすく、ウイングが下りてくると前にボールを繋げづらくなり、中盤が流れてくる形でもウイングと縦関係になるため相手も守りやすくなってしまいます。


そのため、中盤の選手がアンカーの隣に下りてくることで一時的に3−2−5の形でビルドアップした方が個人的には良いのかなと思います。
中盤が2人になることで相手のトップ下1枚に対して数的優位を作れますし、仮に下りてくる選手に相手の中盤がついてきた場合でも、ついてくることで生まれるスペースを使うことができます。
【攻撃】両サイドの攻略

相手のマンツーマンディフェンスに苦しめられた前半に対して、もう一つの対策として、後半からはヴィニシウス選手が右サイドに流れてくることが増えました。
また、左サイドは追いかける展開でもあったことからもSBが上がることが増えました。
これによって一時的に相手SBに対して数的有利になり、サイドを突破できるようになりました。
後半の途中から相手のハイプレスが少しずつ弱まったことと、このサイドからの攻撃によって次第に相手陣内でボールを持てるようになり、2ゴールに繋がったと思います。
まとめ
劇的な引き分け
今日はラストプレーで同点弾が生まれる劇的な試合となりました。
スタジアムの熱は画面越しでもわかることはあるのですが、同点ゴールのときの熱狂はスタジアムにいてこそのものでした。
それ以外にも、前半に2失点したときはスタジアムが若干静かになった様子や、次第に応援のボルテージが上がっていく感じなど、純粋なサッカーだけではない要素も現地観戦ならではだなと改めて感じました。
負けないことは大事
今治ファンのため偏った見方にはなりますが、決して勝つチャンスがなかったわけではない試合内容だったように思います。
2失点こそしましたが、守備は試合を通して決定機らしい決定機を作られることはなく、しっかりと戦えていたと思います。
だからこそ、失点が惜しい試合でした。
一方で、攻撃に関してはなかなか山形の守備を崩すことができていなかったように思います。
サイドからの攻撃は機能していましたが、最終的な中央での攻撃の設定がどうだったのかが気になりました。
それでもチーム一丸となって2得点をあげ、引き分けにできたことは今後に繋がると思います。
昇格はもちろん降格もあるため、まずは勝つことが第一ですが、シーズンを戦い抜くためには負けないことも非常に重要になります。
その意味でも今日、引き分けにできたことは価値あることです。
個人的な注目選手
今シーズンも7試合が終了しました。
まだまだシーズン序盤なので最終的にどうなるのかはわかりませんが、第7節終了時点で5位と、かなり健闘していると思います。
このままの順位を保ちつつ、昇格圏争いに食い込めたら良いなというのが今のところの私の気持ちです。
今治には本当に魅力的な選手が多いです。
その中で個人的に注目しているのが梅木選手と藤岡選手です。
梅木選手に関しては今日の試合でも右ウイングでかなり存在感がありましたし、19歳ながら既にチームの核だと思っています。
藤岡選手は今シーズンから加入したメンバーで、オフザボールの動きが非常に良く、状況に合わせた位置取りができるので攻守共に助けられているシーンが多いです。
今はなかなか与えられる時間が少ない状況ですが、もっとスタメンで見たい選手です。


